本日は今起こっているような大暴落相場で利益を上げて退場しないようにするにはどうすればよいかを話していこうと思います。
まずは、リーマンショック時の状況を見てみようと思います。
2007年、サブプライムローン問題で多くの金融機関が損失を被っていました。
この時すでにバブル崩壊に向かっていました。
そして、翌年2008年にリーマンブラザーズ証券が破綻します。
「リーマン・ショック」が起こりました。
この時の下落は14000ドルから一気に5000ドルですから、かなりの衝撃です。
実体の経済は10000ドルが妥当だと見ると、その後の上昇で再びバブル状態が作られていることが分かります。
これはアメリカが史上初めて、ゼロ金利政策を導入し、量的緩和政策へと動いたためです。
簡単に言うとドルを刷りまくって株や債券を購入し続け経済が潤っているように見せかけるための方策です。
末端の人達がどう感じようが関係ない世界です。
次は、日経平均を見てみましょう。(※動画)
日経平均株価は一時7000円を割り込み史上最安値を付けました。
その後アベノミクスで上昇していますが、ダウと違い2年ほど遅れての上昇となっています。
ダメージを受けてからの政策などの遅れは致命的なんです。
今回もかなり動きが遅いのが気になります・・・
次に、ドル円を見てみましょう。
「リーマン・ショック」前後から、世界的な金融不安が高まって「リスク回避」の観点から、
安全資産と考えられる円が買われる動きが大きく進展ました。
そして、ドル円は112円から90円と円高が進み最終的には70円台にまで下落しました。
今回のコロナショックと違うのは、日本も当事国だという事。
そして、オリンピックという世界的にインパクトが強い行事を控えてウイルスの封じ込めができない場合、また長引いた場合の経済的なダメージはかなりのものになります。
よって、安全資産が他へ移る可能性が出てきました。
最近のドル円の動きがいつもと違うと感じている人は多いと思いますが、株価は下落しているのにドル円は上昇していたりします。
ウイルスの封じ込めに成功するとまたバランスは戻るかもしれませんが、今までと同じように考えていては痛い目に合うかもしれません。
通常時の相場でも思い込みによるトレードは最もやってはいけない事ですが、いつも以上に大きく動く相場での思い込みによるエントリーはまさに命取りとなります。
株価が勢いよく下げたから、ドル円も下がるはずという思い込みで円を買いに行くと掴まってしまったというトレーダーも少なくないと思います。
自分の考えで世界が動くなどあり得ません。
そして、状況は常に変化し続けています。
数年前からはAIが相場を動かしています。
感情がありませんので、今までと違い暴落している相場でも素早い判断で買いを入れてきます。
そして遅れてついてきた人間をあざ笑うかのように一瞬で売りに転換。
これによって起きる乱高下に振り回される人たちが退場していきます。
・・・お金だけの問題ではなく、精神的に異常をきたして退場する人も多いのが金融の世界です。
絶対に守ってほしいのは、
●思い込みでトレードしない。
●勢いにつられてエントリーしない。
●絶対に損切はする。
このポイントは自分のお金を守るための最低限の条件です。
トランプ大統領がついに緊急事態宣言をしました。
世界中に広がり続けるパニックがいつ収まるのかもわかりません。
できれば危険な相場には手を出さずに、負けないトレードを心がけてください。