養老孟司が暴く「本当の成長」——15歳で読解力は止まる。
養老孟司氏の分析によれば、読解力が伸びるのは中学段階までだそうです。15歳を過ぎると、言葉を受け取るための「器」はほぼ完成してしまう。
現代の中学生はAIなら簡単に解けるような単純な4択問題さえ解けないケースがある、といいます。これは頭の問題じゃなくて、「読みたくない」という意志の問題です。この読みの拒絶こそが、読解力の成長を止める根本的な原因なんですね。
でもそれは絶望じゃなくて、「言葉の学び」から「身体の学び」へとシフトするサイン。
養老孟司氏がとても大切にしているのが、日本語の「身につく」という表現です。
どれだけ知識を頭に詰め込んでも、それが身体感覚と結びついていなければ「生きた知識」ではない——と彼は言います。さらに踏み込んで、身体化されていない知識は「嘘」だとまで言い切っています。
本当の意味での「教養」とは、脳の中に積み上げたデータの量ではないわけです。感覚と運動が連動して、初めて世界に働きかけられる力。それこそが、人が本当に「学んだ」と言える唯一の証なんです。
「自分が持っている知識のうち、どれだけが本当に身についているか?」
もし自分の言葉が宙に浮いているように感じるなら——知っているけど使えない、語れるけど動けない——それはまだ「嘘の知識」の段階かもしれません。
養老孟司が暴く「本当の成長」——15歳で読解力は止まり、体験が学生を大人にする