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クラウドファンディングは「夢を応援する仕組み」じゃなかった。やってみてわかった、その正体。

クラウドファンディング、やったことある?
あるいは「いつかやってみたい」って思ってる?

今日は、実際にやってみてわかったリアルな話をしようと思う。結論から言うと、「社会が挑戦者を支える仕組み」だと思っていたものが、完全に中抜きビジネスだったという話。

決して「クラファンは悪だ!」と言いたいわけじゃないし、うまく使えば有効な手段だと思う。でも、事前に知っておくべきことが多すぎたのに、誰も教えてくれなかった。だからこそ、正直に書き残しておきたい。


最初に持っていたイメージ

クラウドファンディングって、言葉の響きからして「群衆(クラウド)が資金(ファンド)を出し合う」もの。個人や小さな団体が、大企業や銀行に頼らなくても夢を実現できる。ゼロから挑戦する人を、見ず知らずの誰かが応援してくれる。そういうロマンのある仕組みだと思ってた。

実際、Makuakeやキャンプファイヤー、READYFORなどのプラットフォームのページを見ると、感動的なプロジェクトがずらっと並んでいる。病気の子どものために治療費を集める人、地域の文化を守ろうとする人、新しいテクノロジーで世界を変えようとするスタートアップ。

「ああ、これが令和の社会的な支え合いなんだな」って。

でも、実際にプロジェクトオーナー側として参加してみると、イメージとはかなり違う景色が広がっていた。


まず、ページ作成から始まる

クラウドファンディングを始めるにはまず、プラットフォームのサイト上にプロジェクトページを作成する。これ自体はまあそうだよね、という感じ。

でも、ここで最初の違和感がある。

プロジェクトページって、自分で一から全部書くんだよね。プロジェクトの概要、目標金額、リターン(支援者へのお返し)の内容、活動報告の予定…。当然といえば当然なんだけど、いざやってみると、これがかなりの作業量で。

しかも、「ページを公開したら自動的に人が来てくれる」なんてことは一切なくて、「公開したら終わり」じゃなく、「公開してからが本番」 という現実がすぐわかってくる。


「拡散は自分でやってください」という現実

ページを作ったら次は宣伝。でも、クラファン企業がやってくれるのかといえば…基本的には掲載だけ

「あとはご自身のSNSやホームページで宣伝してください」という案内が来る。

Twitter(X)、Instagram、Facebook、LINE、メルマガ、ブログ、YouTube…。持っているチャンネルを総動員して、自分でせっせと宣伝しなきゃいけない。

これ、よく考えるとちょっとおかしくない?

プラットフォームには何十万人もの登録ユーザーがいて、多くの人がプロジェクトを探しに来るはずなのに、なぜ「自分で宣伝してください」なの? と思う。

答えはシンプルで、プラットフォームは「場所を貸しているだけ」 だから。集客の責任はプロジェクトオーナーにある、という前提で設計されている。

これ、ショッピングモールに出店するのとまったく同じ構造だよね。テナント料を払って店を構えるけど、集客はテナント側がやる。モール自体はある程度の人流を提供しているけど、それだけで商品が売れるわけじゃない。

クラウドファンディングも、プラットフォームが「場所」を提供し、プロジェクトオーナーが「テナント」として自力で集客する。この構造を最初から理解しておかないと、「掲載したのに全然支援が集まらない」という事態になる。


手数料がエグい

で、この「場所を貸すだけ」のサービスに対して、いくら払うのかというと…

システム利用料:約15〜20%

これ、成功した場合の手数料ね。「All or Nothing方式(目標金額に達しないと受け取れない)」でも「All in方式(目標未達でも受け取れる)」でも、達成した金額から自動的に引かれる。

仮に100万円集まったとしたら、15〜20万円がそのままプラットフォームに持っていかれる計算。もちろん、Amazonや楽天に出品するのも手数料がかかるから、「仕方ない」と言えば仕方ない。でも、「15〜20%」って、なかなかインパクトのある数字だと思う。

そして、事務手数料が別途かかるケースもあったりする。振込手数料とかも含めると、実際には20%を超えてくることもある。


広告費という名の「上乗せ料金」

ここからが、個人的にいちばん驚いたところ。

「サポートをご希望の場合は…」という連絡が来て、広告料を払うと上位表示できますという案内が届く。

…これ、完全にGoogleやAmazonの「広告枠」と同じ仕組みじゃないか。

プラットフォーム内でより多くの人に見てもらいたければ、追加でお金を払え、と。しかも、その金額が10万円以上からだったりする。

システム利用料(手数料)に加えて、広告費まで払う必要があるとなると、話が変わってくる。

たとえば「100万円集めたい」という目標を立てたとして…

  • 広告費:10万円以上(先払いのケースも)
  • システム利用料:100万円の15〜20%=15〜20万円

合計で、最低でも25〜30万円以上がプラットフォームに流れる計算。

もちろん広告を打てばそれだけ人の目に触れやすくなるし、「投資」だという考え方もできる。でも、「夢を応援する仕組み」のはずが、「お金をかけないと夢を実現しづらい仕組み」 になっているのは、なんとも皮肉な話だと思う。


そして「パートナー募集」という謎の案内

話はまだ続く。

一通り案内が終わったと思ったら、今度は「パートナー募集」の案内が届く。

内容は、「あなたもクラウドファンディングの支援者を紹介することで収益を得られます」みたいな感じ。要するに、アフィリエイトや代理店制度のこと。

あ、これはつまり…多層的な収益構造になってるわけだ。

プロジェクトオーナーから手数料を取り、広告費を取り、さらにその外側にパートナーのネットワークを構築して、そのパートナーも報酬が入る仕組みにする。

この構造を見ていると、「クラウドファンディングとは、夢を応援するビジネスの皮をかぶった、多層的な収益モデルである」と言い表したくなってくる。


じゃあ、クラウドファンディングは「悪」なのか?

ここまで読んで、「クラウドファンディングって詐欺的なの?」と思った人もいるかもしれないけど、そうは言いたくない。

実際、クラウドファンディングで夢を実現した人は山ほどいる。資金調達だけでなく、「市場の反応をテストする場所」 として使う人も多い。「このアイデアに需要があるかどうか」を確かめるためのリサーチとして、クラファンを活用するやり方は、今でも有効だと思う。

また、「自分のSNSや既存のファンに向けて、まとまった支援をお願いする場所」として使うなら、プラットフォームの力を借りなくてもある程度機能する。

ポイントは、「プラットフォームに集客してもらおう」という期待を持たないこと。あそこは基本的に「場所を貸してくれるだけ」で、集客は自分次第。そういうものだと理解した上で使うなら、悪いツールじゃない。


「夢を応援する仕組み」のリアル

今回の経験でいちばん感じたのは、「夢を応援する仕組み」という言葉の裏に、しっかりとしたビジネスモデルがあるということ。

それ自体は別にいい。企業なんだから、収益を上げるのは当然だし、プラットフォームを維持するためにはお金がかかる。

でも、問題は情報の非対称性にあると思う。

始める前に「システム利用料が15〜20%かかります」「広告は別途有料です」「集客は基本的に自力です」「パートナー制度もあります」というのが最初からわかっていれば、判断できる。でも、これらが少しずつ後出しで出てくるから、「話が違う」と感じてしまう。

ショッピングモールに例えるなら、「入居したら集客してもらえると思ってたのに、自分で看板を持って街頭に立たされた」みたいな感覚。


知っておくべき「クラファン前の確認事項」

もし今後クラウドファンディングを考えている人がいるなら、最低限これだけは確認してほしい。

① 手数料の合計を計算する
システム利用料だけでなく、事務手数料・振込手数料なども含めた実質的な手取り額を先に計算する。「100万円集めても実際に手元に残るのはいくらか?」を最初に把握しておく。

② 集客は自分でやる前提で計画を立てる
プラットフォームが集客してくれるとは思わないこと。SNSのフォロワー数、メルマガの読者数、既存のお客さんの数…自分がリーチできる人数を現実的に見積もる。

③ 広告費を使うかどうかを最初に決める
後から「広告はいかがですか?」と来てから判断すると、焦って決めることになる。最初から「広告費を使う予定はない」か「予算〇万円まで使う」かを決めておく。

④ All or Nothing か All in かを慎重に選ぶ
目標金額に届かなかったときに「全額返金(All or Nothing)」なのか「達成分は受け取れる(All in)」なのかで、戦略が変わる。

⑤ 「パートナー募集」には冷静に対応する
魅力的に見える場合もあるけど、本来のプロジェクトに集中することが先。副業的に絡まると、本筋がブレることがある。


まとめ:「夢を応援する仕組み」は、あなたが作るもの

クラウドファンディングというサービスは、「夢を応援する社会的な仕組み」というより、「夢を持つ人向けの、有料の販売・資金調達プラットフォーム」 だと思っておいた方がいい。

プラットフォームが悪いわけじゃないし、使い方次第で十分に機能するツールだとも思う。でも、ロマンチックなイメージのまま突っ込むと、「こんなはずじゃなかった」という感想になりやすい。

本当の意味で「夢を応援する仕組み」を作れるのは、結局のところ自分自身の発信力と、それを信じてついてきてくれる人たちとの関係性なんじゃないかな。

プラットフォームに乗っかることよりも、まず自分のコミュニティを育てることの方が、長い目で見ると大事なのかもしれない。

今回の経験は、少しビターな気持ちになったけど、それはそれで大事な学びだったと思ってる。同じ思いをする人が少しでも減れば、この記事を書いた意味があるかな、と。


クラウドファンディングに挑戦した経験、あるいは考えている人がいたら、ぜひ教えてください。