フィボナッチとは、人の名前で、12世紀から13世紀にかけての
中世の時代で最も有能な数学者として有名だった
イタリアのレオナルド・フィボナッチに由来しています。
金融の世界において、フィボナッチ・リトレースメントとは、
フィボナッチ数列を利用することで、チャート上のサポートとレジスタンスを読み解くための
テクニカル分析の手法の一つです。
市場が予測可能な一定割合の反発・反落の後、本来の方向への値動きを続けるという考えに基づいています。
フィボナッチ数列は、木の枝の分かれ方やひまわりの種の配列など 自然界にも多く見られます。
またピラミッドやモナリザなど、多くの歴史的建造物や芸術作品にも用いられています。
人間が心理的に「心地が良い」と感じる数字で成り立っているために
あらゆる分野に浸透してきたようです。
これを、投資の世界に当てはめてみると、以下のように捉えることができます。
値動きは、世界中の投資家の思惑や考えが入り混じっています。
また、集団心理を織り込んだチャートは自然の摂理やフィボナッチ数列が反映しやすいと言えます。
押し目や戻りのポイントを的確に推測することで、
エントリーポイントの見極めや、決済するポイントの見極めなど、
トレードで利益を上げるために多くの人達が売買根拠を求めています。
大多数の投資家が注目するポイントで、 多くの人間が同じような心理状態になる事で、
フィボナッチ比率がとても機能しやすくなるというわけです。
フィボナッチには他にも
フィボナッチ・ファンや、フィボナッチ・チャネル、フィボナッチ・エクスパンションなどがありますが
最も多く使われているものが分析には向いていますので
フィボナッチ・リトレースメントをおすすめしています。
では、チャートでの使い方ですが、まずはじめに、トレンドの安値と高値を見つけます。
上昇トレンドのときは安値から高値に引き、下落トレンドのときは高値から安値に引きます。
そうするとフィボナッチ比率が表示されます。
フィボナッチでは、「23.6%」、「38.2%」、「61.8%」、「76.4%」の比率が強く意識されます。
トレンドが強いと23.6%と38.2%が押し目になってさらにトレンドが継続することが多く
逆に、50%の半値まで反転すると、そのトレンドは一旦終了する可能性が高く、
61.8%だと、より可能性が増します。
過去チャートでも検証してみてください。
結構きれいに反発していることが確認できると思います。
是非、お役立てください。