株取引やFXをやっていると経済指標の発表時に大きく上下に動くのをよく目にします。
特にアメリカの雇用統計や、政策金利発表にかけての発言などで振り回されている人もちらほら見かけます。
ただ最近の一流プロトレーダーの傾向としては指標発表の数字や各国の思惑などを前もって織り込んでくるのが当たり前になっていて、数字が発表される時にはトレードをせずに酒を飲んでくつろいでいるというスタイルのようです。
イギリスやアメリカなどは中国を嘘つきだと指摘するのですが、実はそのイギリスやアメリカも為替操作や金利操作をずっと昔からしてきたのです。
世界中がコロナで苦しんでいる中で、アメリカはドルを擦りまくってきたのですが、ドルの価値は下がることなく逆に上がり続けるというおかしな状態が普通になっているのです。
通常は通貨を大量に発行し続けると、その通貨はどんどん価値を失っていき最終的には紙切れ同然になります。。。
大きく動く要素がある指標発表はその時々の思惑によってコントロールされていると思っておいたほうがトレードしやすくなると思います。
ドルに関しては現在、国債の金利を上げながら独歩高になるように誘導しているようです。
直近の雇用統計などの動きを見ても分かりやすいのではないでしょうか?
どうでもいいような指標は各社の予想通りに発表し、大きく動く要素があるものはサプライズを仕掛ける・・・
2008年、国連の国民経済計算が改定され、GDPの算出方法が変わった。
そのなかでも特に大きかったのが「研究・開発の資本化」。その結果、日本のGDPは16兆円、アメリカのGDPは4000億ドル、一夜にして上乗せされることになった。
つい最近までは、自動車・家電産業による研究開発費やアーティストによる曲作りはすべて「費用」だった。知的財産の重要性が叫ばれる現代とは随分乖離があるようだ。それもそのはず、GDPという指標は、そもそも1930年代に考案されたものだ。
投資家や経営者のみならず、いまやすっかり私たちのあいだに浸透してしまったGDPや失業率などの「経済指標」。
これらを基に、私たちは「景気がよくなった/悪くなった」などの判断を下す。
しかし、経済指標がはたして現実を正しく反映しているのか、議論されることはまずない。経年劣化の様相を呈しているにもかかわらずだ。
本書では、経済指標について、その歴史や考案された意図、限界などを丁寧に解説している。「経済指標」という一見固そうな概念の裏には、人間くさい政争や、世界を改善しようという経済学者たちの熱い想いなどがつまっている。教科書を読まなくとも、経済へのより深い知識が身につくだろう。