今回はパワースポットとして海外の人達からも注目される神社について話します。
最近では御朱印を集めて回る人たちが増え、歴史に少しでも触れていくのは良い傾向だと思います。
ただ参拝方法や作法について何も知らずに神社を訪れる人達が目につきます。
後々に恥ずかしい思いをしないために、今更聞けないような作法などもご紹介します。
どの神社にもそれぞれ信仰対象となる神さまがいます。
例えば、伊勢神宮の太陽の神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)や、愛宕神社の火の神・火産霊命(ほむすびのみこと)、
南宮大社の金の神・金山彦神(かなやまひこのかみ)など。
自然そのものを神格化したものや、神話に登場する神(出雲大社の国造りの神・大国主神(おおくにぬしのかみ))、
歴史上の人物(日光東照宮の徳川家康)などを祀る神社もあります。
そのほかにも、漬物の神を祀った「萱津神社」やお菓子の神を祀った兵庫県の「中嶋神社」のような神社もあります!
「八百万の神(やおよろずのかみ)」とは日本に存在する神々の総称で、「八百万」は文字では800万と書きますが、
実際の数を表すものではなく「非常にたくさん」という意味をあらわしています。
日本では古代よりさまざまなものを神として崇めてきたため、数え切れないほど多くの神が存在します。
「森羅万象」山や川などの自然、猿や鹿、犬などの動物、剣や鏡などの人工物、トイレや台所にまでも神さまが宿るとされています。
全国にある神社の数は約88000社以上と言われています。
多くの参拝客が訪れる有名なところから、地元住民しか知らないような小さなものまで、その規模は様々で、
「有人神社(神職者が常駐している神社)」は20000社ほどだと言われ、
神職者が複数の神社を兼務する形をとることが多いようです。
地域別では神社の数がもっとも多いのが新潟県で、一番少ないのが沖縄県といわれています。
神社のシンボルとも言える「鳥居」は、神社の内側の世界と、外側の世界を分ける 門の役割をもっています。
内側は俗世から隔てられた神の領域のため、参拝する際には鳥居の前でお辞儀をするのがマナーとなっています。
また、鳥居の下をくぐる際には、参道の中央を通らずに端を歩くことが礼儀です。
参道は正中と呼ばれる神の通り道であり、その邪魔をしてはならないと考えられているからです。
参道に敷き詰められている砂利を「玉砂利」と言います。
言葉の意味は「魂のこもった美しい宝石のような小石」。
神道は穢れを避け清浄を尊ぶ宗教であるため、境内をお祓い・お清めする意味が込められています。
また、水たまりを防ぎ、雑草を生えにくくするなど、神域を清浄に保つ役割もあるという説も。
そんな清浄な石を踏むことによって身を清め、心を鎮め、神のもとへ祈りに向かうのです。
神社に参拝へ行った際、お賽銭を入れてお辞儀をし、手をたたく・・・
この時の一連の作法が分からないという方は、実は少なくありません。
神宮の公式動画をご覧ください。
神道では神に対する感謝を示したり、神に祈願する際に物をお供えします。
お供え物の中でも、多いのが「酒」で、特にお祭りなどの際には、数多くの酒が神社に奉納されます。
奉納された酒は神前に供えられたあと、神職および参列者に振る舞われます。
お供えした酒には神の加護が宿り、それを口にすることで、神と人とが一体になるという思想が背景にあります。
神社のご利益といえば恋愛成就や商売繁盛などが有名ですが、
なかには変わったご利益のある神社も存在します。
例えば、京都の「御髪神社」は髪を司る神さまを祀る神社で、切った髪の毛を献納すると頭髪にまつわるご利益があると言われています。
神奈川の「座間神社」境内の「伊奴寝子社」はペットにご利益のあることで有名。
その他にも、快晴祈願で人気の東京の「気象神社」や、宝くじにご利益があるとされる佐賀県の「宝当神社」など、
一口にご利益といっても千差万別です。
他にも調べればいろんな情報が次々とでてきます。
長い歴史を持ちますのでかなり奥深いです。
まずは身近なところからはじめて、いろんな神社に足を運んでみてください。
それぞれの土地の歴史も学べて楽しいと思います。