トレードはテクニカル指標だけでなく、ローソク足のパターンでもできます。
特に多くの人が反応する形が現れた時は、進む方向を読みやすくなりますので、ローソク足に関してはしっかりと学んでおきたいところです。
ローソク足とは、為替相場の値動きを示すチャートで、江戸時代に日本で考案されました。
現在は世界中で使われていてチャート分析にはローソク足が欠かせないものとなっています。
ローソク足は「実体」と「ひげ」に分かれていて、実体部分がローソクの軸、ひげ部分が導火線のように見えるので、ローソク足と呼ばれています。
ローソク足では、この実体とひげの長さや形状から相場の動きを読み解きます。
為替レートの情報を、色や形を使って一目で把握できるのがローソク足の特徴で、ローソク足は1本の足が、一定期間内の「始値」「終値」「高値」「安値」を示します。
始値:期間開始時の価格
終値:期間終了時の価格
高値:期間中で最も高い価格
安値:期間中で最も安い価格
実体は始値と終値で表され、始値よりも終値が高いローソク足を「陽線」、始値よりも終値が低いローソク足を「陰線」と言います。
トレンドの動きが鈍くなってきて、このローソク足が出始めたら転換のサインです。
ローソク足の種類によって、相場の動きをある程度予測することができます。
大陽線は強い上昇力、大陰線は強い下落力を示します。
大陽線や大陰線が連続して出現したときは、相場のトレンドが非常に強く流れがしばらく続く可能性が高いです。
大陽線とは実体部分が大きい陽線、大陰線とは実体部分が大きい陰線を指します。
上昇トレンドで大陽線が出現したら上昇継続、下降トレンドで大陰線が出現したら下降継続の傾向があります。
連続する2本のローソク足の内、現在のローソク足が一本前のローソク足を完全に包み込む形を包み足といいます。
上昇相場で陰線が陽線を包み込んだ場合は、下降トレンドへ転換する可能性が高く、下落相場で、陽線が陰線を包み込んだ場合は、上昇トレンドへ転換する可能性が高いといえます。
相場の天井や底付近では、包み足が出現するか注目してください。
最後に注意点についてですが、各市場が切り替わる時間帯には注意が必要です。
東京は9時、ロンドンが16時、ニューヨークが22時に市場がオープンしますが、この切り替わりのタイミング時は多くの資金が流れ込んできます。
例えば、大陰線が現れた次の一本で全て帳消しにされる大陽線の包み足が出現という場合もありますので注意が必要です。
また、株価の動きや、要人発言などによる急激な変動リスクは常にありますので柔軟な思考が必要です。