為替相場を予想するためには、大きく分けてファンダメンタルズ分析とテクニカル分析という2つの大きな視点が必要になります。
そして、「夏は円高になりやすい」「米中間選にむけては円高になりやすい」などの季節やイベントによって為替が動きやすいとされているアノマリーを把握することが相場の見通しを考える上で役に立ったりします。
特に今年は各国の中央銀行が利上げを表明していて円安に大きく動く傾向にありますので、相場の傾向をしっかりとつかんでおきたいところです。
グローバルな投資資金は少しでも利回りの高いところに集まりやすいので、米国の金利が日本より高ければ、資金は日本円から米ドルに向かい、ドル高・円安に向かいます。
ですから米国の政策金利や通貨政策を決める米連邦準備制度理事会 (FRB) の米連邦公開市場委員会 (FOMC) や日銀の金融政策決定会合における発言や内容が為替相場で重要なイベントとなるのです。
為替相場は、投機筋と実需筋が存在するマーケットです。
実際に外貨両替が必要で為替取引を行う必要がある実需筋の動向を知ることが為替変動を予想する手助けとなります。
実需筋の動きがあるからこそ為替には季節要因があると言われているのです。
そして、今月4月は、生命保険会社などが新年度の海外投資を行うため円安になりやすいとされます。
あと、コロナ渦でなければGW前は日本人が海外旅行に備えて円を外貨に換えるので円安になりやすいともされているのです。
これらを踏まえると今月は円安に進む傾向が強いことがわかってきます。
私は、3月30日にドル円が下げてきた121.50円から買いのポジションを積んでいっています。
124円まではすんなり上げ、その後はもみ合いながらじわじわと上げてくると見ています。
・・・もちろん想定外の動きをした場合は、柔軟に対応しますが、今のところきれいに6ポジションをピラミッティングできています。
ユーロオージーやポンド円、豪ドル円も注目しながら4時間足ベースでポジションをとっています。
とくに最近のユーロオージーは日に200~300pips動くので大きく利食えています。
アノマリーに関しては、あくまで100%の根拠がないことは念頭に入れつつ、多くの投資家がアノマリーを知っていて、それを見越して投資行動に移すこともあるので、為替相場を予想する上での材料のひとつとして参考にしてみてはいかがでしょうか。